農業体験レポート 番外編 米作りの話 

農林水産ダイバーシティ推進連盟の井田です。
これまで野菜や果物の農作業を体験してきましたが、私の実家はお米メインの農家です。
新米がおいしい季節になりましたので、今回は田植えから収穫時期までの田んぼの様子をお届けしたいと思います!

5月上旬


5月は田植えが始まる時期。
田植えの5日程前には代搔きをおこないます。この作業で、土を細かく砕いて柔らかく平らにして、水の深さも均等にするんですね。

今年わが家では、コシヒカリ・にじのきらめき・どんとこい・にこまる などを植えていました。
お客さまからいただいた感想や気候に合わせて、育てるお米を決めていますよ。

田植え後は、水管理が重要な作業のひとつ。飽水状態で稲が育つように細かなチェックをしています。

7月下旬


田植えから2か月ほど。
早生(わせ)のコシヒカリは、稲の穂が綺麗についてきました。
お米の早生・中生・晩生というのは、時期的に早く田植えをして収穫するのを早生、遅く植えて最後に収穫するのを晩生(おくて)と言うんですよね。一般的にコシヒカリは早生のようですが、地域によるみたいです。

ちなみにわが家では、にこまるが晩生の品種で、7月はこんな感じです。

8月下旬


8月になると、コシヒカリの稲穂が垂れてきます。
あと少しで収穫の日。稲刈りの10日ほど前には田んぼから水を抜いて、コンバインでスムーズに稲刈りできるように準備していきます。収穫後はすぐに籾乾燥機に入れて、お米の変質を防ぐ作業もありますよ。

余談ですが、この時期には地域のお祭りがあって、田んぼの間から花火が上がります。
お祭りの多くは、もともと稲の豊作を祈る・感謝する目的があったそうですから、この景色を見ると毎回感動します。


今年は8月下旬から収穫が始まり、11月初旬にすべての収穫が終わったそうです。
コシヒカリが高温障害でお米ランクが下がってしまったり、コンバインが1台故障したりと色々聞いていましたが、今年も美味しい新米をいただきました。

ぜひ皆さんも新米を美味しく炊いて、食の秋を楽しんでくださいね!

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